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一級建築士 インタビュー

大切な事は品質・安全・工程・コスト

「人を理解することから、家づくりは始まる-」
これがいい家を建てる建築士が一番最初に取り掛かる仕事ではないだろうか。
そんな建築士がわが社にいる。
福井正純 一級建築士、その人である。

彼が建築に携わってからの歴史は長い。
大学を卒業してすぐ大手ゼネコンに入社した。勤めて2年半にして問答無用で現場に出される。そこはNTT横須賀第二通信所である。あまりにも大きすぎる現場でド肝を抜いた。時代は1975年の高度成長期で都市圏に高層ビルが建ち始めた。その当時、超高層ビルの施工方法が確立された時代である。

その現場はまだ入社2年の彼には相当厳しかった。現場監督とは工事の段階を計画に基づいて決め、職人へ指示・指揮・采配などを行ういわゆる「3K」と言われる職場。しかしながら現場指揮でプロジェクトマネジメントの基本を学ぶ場所でありゼネコンの若手社員にとってはキャリアを積む重要な業務なのである。特に彼は建築の現場で第一線に携わりたいという気持ちは強く持っていたため、仕事を終えて一人必死になって一級建築士の資格取得に励んだ。当時はまだ専門学校などもなく、独学で毎日4時間勉強した。仕事と勉強でクタクタな日々。しかしストレートで合格!それなりに自信はあったものの、合格通知が届いた時はさすがに嬉しかった。それは、まだ25歳という若さだった。

そんな努力家の彼を会社がほっておくはずがなかった。次々に無理難題な仕事が回ってくる・・・。
それはデザイン性の高い個性的な市立の文化ホールや体育館ばかり。構造の計算は当時はまだCADがなく、全て模型から作った。新進気鋭の建築家たちと関係する職場だったこともあり、彼らの影響もかなり受けた。その経験を糧に30年勤めた会社を退職し、一級建築事務所を設立。その後も日々、仕事に追われる中、椎葉工務店と縁あって入社。超高層ビル建設のゼネコンの現場の経験を大いに活かし、住宅の耐震住宅の設計に携わっている。

彼は言う。「建築の仕事で一番の課題は品質・安全・工程・コストなんです。お客様に優れた品質のもので安全性に細心の注意を払い、決められた時期に引き渡す。そしてより良い家をお客様のご予算内でつくることが大切なんですよ。」だと。
そして、驚きのことを聞かされた。彼は「水に強い家」も手掛けたいそうだ。「2mの津波レベルなら津波はせき止められる。プラス600万円くらいはかかるけどね。」本気なのかどうか・・・。彼はいたずらっぽく笑った。

インタビュー・文 小牧陽子

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