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Column 新築注文住宅コラム

ZEH住宅のデメリット

近年話題を集めている環境にやさしい「ZEH住宅」。先の記事『ZEH(ゼッチ)住宅って知ってますか?』では、ZEHとはどういうものか、そのメリットは?について書きました。
今回は、そのデメリットについて書きたいと思います。

ZEH住宅のデメリット

① 導入コストがかかる

ZEHの住宅は、太陽光発電を設置するだけでも多くの費用が掛かるうえ、建設価格も最新の設備にするため初期コストが一般的な住宅よりも高くなります。
平均すると約250万〜約300万円程高い価格が相場と言われています。

しかし、太陽光パネルの設置にかかる初期費用自体が年々下がってきていますし、初期の建設費用はかかってもその分光熱費が節約できるので、長期的・将来的な目で初期のオーバーコストを回収していこうと考える事も出来ます。

ZEH住宅は資産価値が高いと評価されており、これからますます普及が進むと言われています。このデメリットがメリットにもなるのです。

② 太陽光発電の故障リスクとメンテナンスコスト

太陽光パネルの法定耐用年数は17年とされていますが、定期的にメンテナンスをしていれば20年から30年は使えると言われています。
「寿命は結構長いんだな」と思われるかもしれませんが、その期間は絶対に故障しないと言うわけではありません。

長く使うことで光熱費の削減や売電収入などで初期コストを回収するはずだったのに、故障で計画通りにならなくなる可能性もあります。故障を防ぎ、長く使うためには定期的なメンテナンスが必須です。

太陽光パネルは自然による劣化・損傷や汚れなどにより、パネルのガラスの透過性を下げ発電効率を悪化させたり、経年劣化によって性能が衰えることもありえます。本来の太陽光パネルの効果を得続けて長い期間使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスは専門の業者に依頼しなければならず、その費用が必要になります。

③ 不安定な発電量と売電価格の下降傾向

太陽光発電の発電量は天気や季節、設置場所など様々な要因による日射量の影響を大きく受けます。年々性能が上がってきており、曇りでも大きく発電量が落ちない様になってきてはいますが、決して安定的ではありません。

売電価格の方は、住宅用出力制御なしの売電価格は2009年に48円/kWだったのが、2012年には42円/kW、2018年は26円/kWまで下降しており、これからも上昇する可能性は低いでしょう。

しかし、電力会社と売電契約をしてから10年間は、売電価格が値下がりしても売電契約時と同額で電力会社が買い取ってくれます。

④ 高性能設備のメンテナンスコスト

ZEH住宅は高性能エアコンや給湯器、換気設備などのさまざまな最新設備が導入されることで住宅自体の性能が上がり、エネルギー・ゼロの住宅が実現可能となります。

設備の性能が高い分、機器のメンテナンスコストも上がりやすく、デメリットの一つとなってしまします。

⑤ 断熱・気密性を維持するための間取りの制約

ZEH住宅には断熱・気密性に基準値が設けられており、その基準を満たすために自分の思い通りの間取りにすることが出来ない場合があります。

熱の出入りが少なくなるように窓の大きさや数、開口部の大きさや位置、数などにも制約があります。太陽光発電パネルを設置するには屋根の形状や方角にも制約が出ます。

⑥ 最後に

ZEHの様々なデメリットを挙げてきましたが、デメリットではあるものの、日々の快適な暮らしが実現することができます。維持管理費やメンテナンスは、「ものを大切に長く使う」という心を育て、それが家の資産価値を高めていくのだと思います。

また、ZEH住宅は基準を満たせば補助金を受け取ることができます。これは、ZEHビルダーに登録された住宅会社のみ補助金を申請できる事となっており、椎葉テクノホームはこのZEHビルダー登録会社です。

メリット・デメリットを理解したうえで、理想の注文住宅を建てられるようお力になりたいと思っています。どうぞお気軽にご相談ください。


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